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肝臓を休ませよう@

2018/06/20
以前、「消化器の過労」というタイトルで
胃腸を休ませることについて
お話させていただきました。


今回は、同じく消化器のひとつである
「肝臓」に焦点を当ててみたいと思います。


最近、若い人でも、健康診断で
肝機能の異常が見つかる人が
増えているようです。


肝機能の異常というと、まず思い浮かぶのは
「お酒の飲みすぎ」でしょうか。


しかし、若い人に増えている肝機能の異常は
どうもお酒の飲みすぎが原因ではない
ようなのです。


では、何が原因なのでしょうか?


その前に、そもそも肝臓は、いったい
どんな働きをしているのかを
簡単にご説明しておきましょう。


食べ物は、口や胃、そして腸の一番最初の
十二指腸で細かく小さく分解されて
小腸から血管の中に入り、血液にのって
肝臓へ運ばれます。


肝臓は、それをさらに化学処理して
筋肉や骨の材料にできる形の物質に作り変え、
また血液にのせて全身へ送り出します。


体が必要とする以上の食べ物が送られてくると、
肝臓はそれを体が貯蔵できる燃料物質に作り変えて
全身へ送り出します。


体にとって害になる物質が送られてくると、
肝臓はそれを化学処理して無害化し
尿から排出できるような物質にして
血液中に戻します。


肝臓は忍耐強く働き者で
「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
相当具合が悪くなっていても、
症状として訴えてこないのです。


というわけで、健康診断で異常が見つかったら
症状がなくても対処してあげなければ
ならないのです。


ちょっとここまでで長くなってしまいましたので
肝機能が異常になる原因については
次回、お話することにいたしましょう。
(つづく)


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