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よく噛(か)むということ

2010/12/12
食べ物はよく噛んで食べるほど、
体の役にたつようになってくれます。


ひとくち30回噛んでみてください。
ふつうは数回しか噛んでないですね。


食べ物は胃のさらに奥の
小腸から体の中に入っていきますが、
小腸の眼に見えないほど細かい血管の
小さな穴を通らなくては入れないので、
その小さな穴を通れるほど
こまかくなっていなければ
ならないんです。


ミキサーで「ガー」どころじゃないのです。
もっと徹底的にこまかくどろどろに
なっていなくてはいけないのです。


それをやっているのが
歯で噛むことと唾液に含まれる消化酵素。
胃でこねることと胃から出てくる消化酵素。
胃をすぐ出たところから出る消化酵素。


ミキサーで野菜や果物をどろどろにする時も、
まるごと放り込むより
あらかじめ包丁でこまかく切ってから
ミキサーに入れたほうが、
ミキサーの刃で砕ききれなかったツブツブが
残ったりすることがなくて
なめらかにどろどろになるでしょう。


歯でよく噛んでこまかくすることも
おんなじです。


小腸で食べ物のツブツブが残っていると、
体の中に吸収できないまま
腸の中で悪い菌の巣になったり、
体にとって有害なガスを発生する
もとになったりするのです。


よく噛んで食べると
唾液の消化酵素も加わって、
食べ物はものすごく体に吸収されやすく
なるんですよ。


よく噛むことで
食べたもののちからを
今より何倍にも活かすことができます。


腹7、8分目の食べ物でも
体にとって十分なちからになって
くれますよ。


食べ物は大自然の恵みです。
自然は昔から八百万(やおよろず)の神々が
つかさどっているなんて言いますね。


「ひと噛み」は「ひと神」。


大自然の恵みに感謝して
たくさんしっかり噛んで食べれば、
3大栄養素だのビタミンだのミネラルだの
まだ未知の栄養素だの、自然界の無数の恵みが
体の中にしっかりと吸収されるしくみに
なっているのです。


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