TOP:ご利用ガイド・コラム・お役立ち情報 へ
消化器の過労
2009/06/29
「親が死んでも食休み」
これは、昔からあることわざです。
からだが弱く病気がちで、人一倍健康を気遣っていた祖母が
よく口にしていました。
池波正太郎の小説「剣客商売」に登場する剣の達人、秋山大治郎は、
食後に必ず仰向けになって30分ほど食休みをとります。
食事をした後はからだをゆったりとくつろがせて
胃腸などの消化器の働きを助けることは、
たとえ「親が死ぬ」という緊急時ですら怠ってはいけない
とても大切なことなのです。
しかしながら、現代に生きる私たちは多忙のあまり
これをおろそかにしがちです。
5分かそこらでかき込むように食事をとり、
すぐパソコンに向かって前こごみで仕事を始める・・・
なんていう方、いませんか?
消化器は仕事をするための血液を必要としているのに
脳に血液をとられたあげく、
前こごみで圧迫されたらたまったものではありません。
さらに、食事時間が不規則だったり、
口寂しくて始終何かを食べていたり、
アルコールを飲みすぎていたりと・・・
消化器のリズムを狂わせたり、
休む暇なく常に働かせていたりしませんか。
これが毎日つづいたら消化器はもうヘトヘトです。
何だかからだがすっきりしない、だるい・・・
気力がわかない、気分がふさぐ・・・
もしかしてそれは、
消化器から休暇願いがでているのかもしれませんよ。
《生活術》一覧へ戻る