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ストレス解消(その1)

2009/06/09
初めてこころの問題に直面したのは、肥満の治療のため訪れたAさんの相談でした。


Aさんは20代の女性で、会社で事務職として働いていました。


脚に少し障害があり、これ以上体重が増えると歩けなくなってしまう状態です。


血液中の中性脂肪や総コレステロール値もかなり高くなっています。


原因は明らかでした。


帰宅して夕食後、寝るまでの間にアイスクリームやケーキ、スナック菓子をおなかいっぱい食べるのです。


体重を増やさないようにするには、これをやめれば解決する話でした。


ただ、Aさんだって栄養士に言われなくても、そんなことは自分でよくわかっているのです。


だけど、やめられないのです。食べずにはいられないのです。


それは、仕事や家族の人間関係でストレスを感じているAさんの、唯一のストレス解消法だったからです。


Aさんは「お菓子をがまんするくらいなら、歩けなくなってもいい」と言いました。


その言葉を聞いたとき、これはこころの専門家との連携が必要だと感じたのです。
(つづく)


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