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まずは形、それから中身の順番で!


また、野球の話で恐縮ですが、プロ野球が先日開幕しました。観客を入れない形で「どんなものかな?」と、ちょっと身構えてラジオなどを聴いてみましたが、それほど違和感なく楽しめました。どうも、球場の雰囲気などよりも、日曜のこの時間に中継をやっているという大枠での存在が、日常生活の枠組みにもはまって、「ああ、いつもの感じだなぁ」と思わせてくれるようです。


同じようなことが、たまにお昼を食べに行くなじみのお店にもいえるようで、入り口のアルコール消毒や透明カーテンのしきり、座席は間隔を開けてといったところは、以前とは勝手が違いますが、看板やのれん、店構えや営業時間が変わっていないので、「いつものように戻ってきたな」と、しっくり感があって安心できました。


それが、お店の明かりも消え、、営業している雰囲気もなくなったところを通り過ぎたりすると、「ああ、やめられたんだなぁ」と喪失感や寂しさがグッときてしまいます。


よく、学生時代には「形よりも中身が肝心だ」などと言われて四苦八苦していましたが、案外「形」のほうも大事なんですね。


とくに「うつ」の回復途中で、生活リズムを元に戻していくときにこのことがいえるようです。


食事といっても、まずはバナナと飲み物という具合に、食事の中身よりも、「朝起きていつものこの時間に」という形をつくるところが大切です。


散歩にしても、まずは着替えて外に出ることができれば、それで「形」はOKです。あとはその日の調子によって「家の周りをひとまわり」から徐々に広げていけばいいのです。


勿論、後戻りも大切です。1日の生活リズムの形さえ整っていれば、中身の多い、少ないは体の調子に合わせて伸び縮みさせるのが、無理が少なく理想的なのです。


「まずは形、それから中身の順番で!」ゆっくりと焦らずにいきましょう!


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