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あいまいなものは、あいまいなままに


心の世界では、相反するものが混じりあい、同居していることがよくあります。


食べ物の好みならはっきりしていても、人の好き嫌いとなると「好きというほどではないけれど、嫌いとまでは言えないし・・・」というふうに、あいまいではっきりしないことが多くなります。


たいがいは「好きな面もあるけれど、嫌いな面もある」というふうに両方の側面を感じていて、その割合を全体的に見て、「どちらが大きいかな?」と判断しているようです。


そして、実際は好きな面と嫌いな面というものは、足したり引いたりできるものではないのに、イメージとして差し引きをし、答えらしきものを出しているわけです。


けれど、一旦はっきりとした言葉で言い切ってしまうと、その言葉がひとり歩きしたり、その言葉に自分が縛られてしまったりして、心の中の割り切れない思いが積み重なってストレスや不自由さを感じるようになってきます。


よく「悩みというほどのものではないんですが、聞いてもらえますか?」と言って電話をかけてくる方には、そうした人が多く、心の「あいまいなものをあいまいなままに」、なるべく割り切ってしまわないでお話を聞いていくと、自分なりの納得や答えが出てきたり、腑に落ちたりして、「心が軽くなりました」と言って終わられることがよくあります。


「あいまいなものは、あいまいなままに」は、心をラクにするポイントですね!


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