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「ひざの痛み」顛末記


今年の記録的な暑さにもかげりが見えてきた8月なかばを過ぎたあたりから、時々左のひざ頭の上の部分が、階段の上り下りやラジオ体操で足を浅く曲げた時などに痛むようになってきました。


座って痛むあたりを指で押してみても痛くはないのに、そんな時だけ痛むので、「何だろうか?」といぶかしく思っていると。


そのうち、時々だったのが毎回になってきて、3日ほど雨で散歩を休んでも変わらず、平らなところを歩いている分には痛みはないので、「そのうち消えるだろう」と思いつつも、「ひどくなったら嫌だな」と、悪い想像もよぎってくる始末。


「やっぱり整形外科に診てもらったほうがいいかな?」と、思っても「いやいや、あそこはいつも込んでいるし、何でもかんでもMRIをとらされるので面倒、面倒。やっぱりやめておこう!」と、考えることも行ったり来たりでした。


「そういえば、テレビCMで『ひざの痛みがラクになりました!』なんていう、サポーターもあったっけ?!」と、薬局でサポーターを買ってみたけれど、まったく効果なし。


結局、定期的に通っている鍼灸院で「今度行ったときに聞いてみよう!」ということに落ち着きました。


そういう間にも急激に悪化することはなく、階段の上り下りの時に手すりを強く押してかばうくらいでしたが、いよいよ明日が鍼灸という晩に、「久しぶりに湯船につかってほぐしておこう!」と、お風呂をはって入ったところ、翌朝は平らなところを歩いても痛みが走り、「こりゃ、参ったな!」と、あわてて鍼灸院に駆け込むことに。


先生は「そうですか、そうですか」と私の話を聞きながら、「左の経絡がとどこおっている影響でしょうかね」と、言って施術を進め、時折「ひざの痛みというのは湿気からくることもあるし、甘いものからくることもあるようですが、どうですか?」と質問。


今年の夏は確かに暑くて、安いカキ氷器を買って、例年になくせっせと食べていましたが、それほどの甘いものというわけではないだろうし、湿気といってもそんなにひどいところにいたとは思えず、あまりピンときませんでした。


「ひざは短パンでいると、常にむき出しで冷えやすいというのもありますね」という言葉には、確かに靴下をはいてもカバーできず、クーラーの風邪が直接に当たっていたかもなと思ったものの、「でも、そんなことでこんなふうになるかな?」という疑いも出てきて、結局、原因についてはわからずじまい。


途中で左右のひざを手で確かめながら、「ちょっと炎症はあるみたいですね」と言っていたので、「鍼灸院でシップなんていうと嫌がられるかな」と一瞬躊躇したものの、思い切って「シップなんかするのはどうですか?」と聞いてみたところ、「いいと思いますよ。うちでも漢方のシップを扱ってますから出しましょうか?」という返事でひと安心。


さっそく購入すると、「10回分あるので、なくなるころには痛みも良くなっていると思いますよ」と言われ、「ホントかな?でもそうなったらいいな」と思って鍼灸院をあとにしました。


期待しながら3日間くらいシップしてみたものの手ごたえはなく、「やっぱりダメか」と落胆。


でも、「とにかく10日間はやり続けよう!」と思い直し、続けてみたところ、6日目で急に痛みが消え、そうなると今度は「じゃ、あとのシップは使わずにとっておこう」とケチなことを考えてしまい、シップをしないで1日過ごしてみたところ、また軽く痛み出してきたので、「いかん、いかん、痛みがなくなっても念のためシップがなくなるまでやっておこう」と思い直して、最後まで使い切りました。


そのあとは、お風呂で湯船に入っても痛み出すことはなく、階段も平気。心の重荷が取れたような軽やかな気分になり、ただ階段を上り下りしているだけなのに、その都度「ありがたいな」「よかったな」と、痛みのないひざに感謝を送りました。


さてさて、こんなふうに振り返ってみると我ながらなんと心があちこちふらつくものかなと思ってしまいます。


でも、見方を変えれば、心と体がキャッチボールしながら進んできたようにも見えませんか?


案外、こんなふうに揺れながらも極端にはしることなく、バランスがとれていくのかもしれませんね。


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