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改めて「うつ病はこころの骨折です」!


大相撲の今場所(秋場所)は、四人の横綱のうち三人が休場となり、ほかにも大関以下が何人も休場していて、99年ぶりの休場の多さだそうです。


相撲だけでなく、野球にしろ、ほかのスポーツにしろ、ケガで戦列を離れたり、長期療養や手術、リハビリ、そして引退など、選手生命が左右されることは、枚挙に暇がありません。


だからこそ、現役で永く活躍するということだけでも、すごいことだと賞賛されるのです。


また、大相撲の横綱や大関といえば、まさしく注目の的であり、よほどのことでなければ休場には踏み切れません。


しかし、ケガというものは、それをおして出場しつづけると、そのダメージが長引き、その後の成績低迷につながるということをよく知っているので、やむをえず休場に踏み切るわけです。


それほど、ケガというものは手ごわく、横綱や大関など、トップクラスの力と能力を持っていても歯が立たない強敵なのです。


この肉体的なケガに相当するのが、メンタルヘルスで言えば、うつ病や不安障害などにあたるわけです。


ひところ、「うつ病は心の風邪」という言葉が広がりました。それは「誰が、いつなってもおかしくない」という意味で使われたのですが、「風邪なら1、2週間もすれば治るだろう」とか「風邪をひいていても仕事や家事はできるよね」というふうな誤解を与えることにもなり、あまり言われなくなりました。


やはり、実態に即して言うなら当サイトの「おすすめ本」で紹介しているように「うつ病はこころの骨折です」ということになると思います。


骨折であれば、まず日常生活から一旦離れて、治療や療養が必要です。そして、回復の過程では、痛み止めやギブス、松葉杖などを使うのが当然と言えるでしょう。


また、日常生活ができるくらいに治ってきても、ある程度かばいながら生活をしますし、無理な力が加わらないよう、日頃から気をつけます。


うつ病や不安障害への対応には、こうした骨折への対応と共通するイメージがあります。


目に見えない「こころのケガ」なので、「そこまでするのは大げさでは?」とか「このくらいは我慢できるから」と、知らず知らずのうちに無理をかけてしまうことも多いのですが、改めて「うつ病はこころの骨折です」をイメージして、回復につとめていきましょう!


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