TOP:ご利用ガイド・コラム・お役立ち情報 へ

「シャッフル効果」で休息を!


うつ状態がひどいときには、体を動かすこともままならないので、自然と休息がとれて、気力の回復も自然と進んでいきます。


しかし、ある程度の気力がたまってくると、頑張って気力を振り絞れば体も動くようになってくるし、今までやれなかったことをやりたいという気持ちも強まるので、自然にとれていた休息が知らないうちに減っていきます。


すると、活動が増えて気力が消耗し、休息が減って気力の回復が弱まるので、回復のスピードが鈍り、時には足踏み状態になってしまいます。


その上、気力がある程度高まっていくと、気になることや不安なことを考えていくのが活発になり、いわゆる「考えがぐるぐるまわる」状態が頻繁に起こります。


こうなると、おちおち横になってもいられません。


横になることに飽きてきたり、横になると返って「気になること」や「不安なこと」を考えて、気持ちが沈んだり、不安定になってしまうのです。


こんな時におすすめなのが「シャッフル効果」の活用です。


お気に入りの音楽CDを何度も繰り返し聴いていると、たとえ大好きなアーティストでも、さすがに飽きてきて、しばらく聴かないでおくことがあります。


久しぶりにまたそのCDを聴くと、「やっぱりいいなぁ!」と思うのですが、前よりも早く飽きてきます。


そんなCDが何枚かたまってきたら、データに変換して、スマホなどのMP3プレーヤーに取り込み、「シャッフル」とか「ランダム」再生で聴いてみてください。


すると「あ〜ら不思議!」


何回聴いても、飽きることがありません。


それと同じように、休息もぶっ通しでとろうとすると飽きてきて苦しくなりますが、10分から15分くらいの細切れにして、活動の合い間、合い間に入れていくのです。


休み方も音楽を聴いたり、ストレッチや呼吸法、あるいはお茶やハーブティを味わったりといくつかのバリエーションを作っておけば、まさしく「シャッフル効果」で飽きの来ない毎日を送ることができます。


その際、活動もなるべく細切れにしていくのも気力の消耗を防ぐ大切なポイントです。


たとえば「洗濯機に潜在を入れ、スタートしてひと休み」、「洗濯機から洗濯物を取り出してひと休み」「洗濯物を干してひと休み」という具合です。


もともと、うつ病やパニック障害、強迫性障害などの不安障害になりやすい人は、休息をとるのが苦手です。


予防のためにも「シャッフル効果」を利用して、毎日の生活の中に休息を少しでも多く取り入れてみてください。


《ワンポイント:うつ病》一覧へ戻る