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心地よさはパーソナル


秋雨がひと休みして、秋晴れと虫の声で秋がグッと深まってきた感じがします。


日中の暑さも落ち着き、朝晩が冷え込んできたせいか、うちの猫も夜は布団の上から、座布団とクッションに囲まれた椅子の上へと移動してきました。


おそらく、他のペットたちもそうだと思いますが、動物はそのときの心地よい場所を探すのがとてもうまいようです。


縁側の床や棚の上、ベランダの椅子やテレビの前など、季節の変化だけでなく、日によって、それこそ気分次第で変えているようです。


だから、猫はわがまま、気ままと言われるのでしょうが、自分に正直でストレスの少ない生活をしているとも言えます。


振り返れば、人間でも普段の服装や食事、テレビや音楽、エアコンの設定温度にいたるまで、自分の気分に合わせて、ピッタリくるものを選んでいると、心地よく、ストレスも少ないものです。


同じお気に入りの音楽でも、「今はこれだな」とか「これくらいの音量が気持ちいいな」というのがありますし、食事でも同じように「今はこれ」や、暖かさ、冷たさ、塩加減など、微妙なところまで、「どちらかといえばこれがいいな」というその人独自のポイントがあります。


つまり、心地よさというのは独断と偏見OKの非常にパーソナルな世界なのです。


しかし、人間は他の動物たちのように自分に正直な、心地よい、ストレスの少ない暮らしをあえて自分から遠ざけてしまうところもあります。


人に気を使ったり、世間体やルールに縛られたり、ときには強がりや天邪鬼で思わずそうしてしまったり。


そうしたことは人間らしい側面とも言えますが、度が過ぎると体を壊したり、疲れ果ててしまいます。


一方で、心地よく感じているときは、心身がリラックスした、休息状態でもあります。


動物たちと違って、一日中というわけにはいかないでしょうが、1日の中でもいくらかはそうした心地よい時間が必要です。


それも、パーソナルなものなので、できれば一人で過ごすときが一番心地よい時間になりやすいのです。


また、心地よい時間は自分を満たしてくれる時間でもあります。「気持ちいいなぁ」「おいしいなぁ」「おもしろいなぁ」「きれいだなぁ」という気持ちで満たされてくると、人と比べてしまうのも自然と薄れていきます。


これからの季節、秋の気持ちよい気候の中で、自分だけの「おいしいもの」や「おもしろいもの」、「きれいなもの」などを探して、ちょっとでも自分を満たしてくれる心地よい時間を作ってみませんか?


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