「無意味なもの」にホッとする

ここ最近は、スマートホン関連のユーザー登録をしてみようと格闘していたのですが、なかなかうまくいきませんでした。


パソコンで登録しようとすると、よくわからないエラーメッセージが出てしまい、スマートホンからだと途中でウンともスンともいわなくなってしまうのです。


途方にくれてサポート窓口に問い合わせると「そちらのインターネット環境に問題があるかもしれません」と、さらに問題が大きくなってしまい困ってしまいました。


こんなことをやっていると、暇があれば頭の中で「もしかしてこれがいけないのだろうか？」「次はこれを試してみようか？」などと考えていて頭が休まりません。けれど「もういいや」と放り出すこともなかなかできず、モンモンとした日々が続いていたのです。


そんなある朝、目が覚めてしばらくは寒いので布団の中で温まっていると、遠くでカラスが何羽か鳴いているのが聞こえてきました。初めはそれほど気にもとめなかったのですが、しばらくそれらの鳴き声に耳を傾けていると、ジワジワジワっと「何だか頭が休まるなぁ」と感じてきたのです。


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うつを持っている方々から「どうしたら考えることを止めて、頭を休めてホッとすることができるでしょうか？」と聞かれることがよくあります。


うつの回復のために活動をひかえめにして体を休めていると、今度はあまり考えたくない「不安なこと」や「嫌なこと」、「気がかりなこと」が頭に次々と思い浮かんできて返って辛くなるというのです。


それで、人によっては何とか紛らわせようと、掃除をし始めたり、外出したりしてしまい、結果的には休まらずに疲れて終わることがよくあるのです。


考えないように、考えないようにと意識すると、それもまた考えることになってしまって抜け出せなくなります。


そんな時には、風景や音楽、香りなどを「味わい、感じること」が効果的です。なるべく意識がそちらに向くように、心地よく、その世界に浸りやすいものがおすすめです。


ただ、楽器を演奏している人が音楽を聴けば、味わうどころか、いろいろと分析して考えてしまうのでなかなかうまくいきません。


考えずに味わえるものは人によって違ってきますが、そのポイントは何でしょうか？


それは、その人にとってなるべく「無意味なもの」を探すことです。


先日のカラスの鳴き声も、私が趣味でバードウォッチングをやるような人なら、「このカラスの種類は？」「オスだろうか、メスだろうか？」「みんなで何をしているのだろう？」・・・といろいろと考えてしまったでしょう。


「無意味なもの」がこんなところで役に立つなんて面白いですね。でも、意外に癒されてハマってしまうものには、実生活にあまり関係のない「無意味なもの」が多いのではないでしょうか。


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格闘していたユーザー登録は、あきらめて携帯ショップに駆け込んだところ、「皆さん苦戦してよくお願いされるんです」と快く引き受けてくれ、ものの５分で登録が完了しました。


やはり「餅は餅屋」ですね。


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