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自信のコツA能力は失われてはいない


うつ状態で気力が低下すると、以前はできていたことが次第にできなくなることがあります。すると多くの人が「自分は能力を失ってしまった。もう二度と以前のようには戻れない」と思い込んで自信をなくし、将来の希望も見えなくなってしまいます。


しかし、気力がなくなるというのは車で言えば、ガソリンがなくなるようなもので、エンジンなどの車の性能は何も失われてはいません。十分な休養と薬物療法で気力が回復すれば、再びガソリンが入ったように走り回ることができるのです。


体で覚えた感覚や、知的能力、そしてさまざまな感性など、いちど身についた能力はそう簡単になくなることはありません。


むしろ、そうした能力を「失ってしまった」という落胆や「失ってしまうのではないか」という不安、そして「失いたくない」という焦りが、心や体を追い込んで疲れさせ、気力の回復を遅らせてしまうのです。


私の能力は失われてはいない。能力を発揮するためのエネルギー源を、今は蓄えている最中なのだという理解が、自信を保ち、気力の回復を早めるために大切なのです。


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