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きりのない想像A「また、あんなふうになったらどうしよう!」
2022/06/25
今回は、まだ起こっていない将来に、不安や心配なことが起こるのではないかと、繰り返し想像してしまうケースです。
「とりこし苦労」とか「予期不安」とも言われるものですが、ひどくなると身動きが取れなくなり、日常生活が著しく妨げられてしまいます。
過去に味わったことがある辛く苦しい体験を思い起こすことも多く、不安な想像に過去の生々しい再体験が加わるので強烈です。
特に、動悸や過呼吸といったパニック症状は、「また、起きたらどうしよう!」と不安になるので、途中で降りることができない電車やバスを利用できなくなることがよくあります。
そのうえ、こうした不安な想像は、考えたその時点で体を緊張させてしまうので、さらに不安が高まり、よりいっそうその不安な考えが気になって頭から離れにくくなるので、どんどんと不安がエスカレートしてしまい、とてもやっかいです。
まず、このタイプは「直前が不安のピークになる」ことを、押さえておきましょう!
それなので、「当日になったら考えよう」とか「まずは、その場所にたどり着くことに集中して、その先は着いてから考える、というふうに区切って考えるのも助けになります。
不安なことが起こると想像した当日やその場所に着いたときには、不安感はピークを過ぎて、弱まるので、いかにその直前までをやり過ごすかが大切になります。
次に、不安な考えに「立ち止まらない!」、「相手にしない!」というのがポイントです。
そもそも、そんな将来に起こる不安なことを、「考えない」でいられればいいのですが、ソレはほとんどできません。次から次へと頭に湧き上がってくるものです。
確かに、そうした「不安な考え」は、それ自体が不安にさせ、不快なものですから、つい「考えないようにしよう!」と頑張ってしまいやすいのですが、それで疲れ果て、ますます不安が強まって、頭に湧き上がってくることがよくあるのです。
ですから、「考えない」ではなく「立ち止まらない」なのです。
家事や仕事の手を止めて、将来の不安な状況を「どうやって避けようか」とか、「この場合はこうして、別の場合はこうして」などと、その不安な出来事について、さらに深く「立ち止まって」考えることをやめるのです。
まずは、手を止めていた家事や仕事に戻りましょう!
頭の中では「不安な想像」が渦巻いたり、チラチラしてわずらわしいのですが、体や手を動かすことで、だんだんと頭もその作業に向かいやすくなり、すっかり集中はできなくても、不安な考えが「思い浮かんでくるけれど、相手にはしない」というスタンスに近づいていきます。
適当な作業がない時には、なるべく興味や関心が向けられて、その世界に入りやすいすごし方を選びましょう。
不安を弱めるためには、ストレッチや呼吸法、ツボ押しマッサージなどのリラックスできるものが理想的ですが、常に「不安な考え」が邪魔をしてくるので、それでも続けられるほど関心をひきつけるものがおすすめです。
本やビデオ、ゲームや動画、音楽などでしょうか。人と話をするのもいいのですが、新たな不安やストレスを受けないように、注意して相手を選んでくださいね。
そして、最も効果的なのは、実は「眠ること」なんです!
うまく「寝逃げ」ができれば、「将来の不安な考え」から頭を解放してあげられるし、体も休まり、リラックスしてゆるむので、不安も弱まり、起きたときには、気分が切り替わっていることがとてもよくあるのです。
もし、きりのない不安な想像が止まらなくなって疲れてきたら、「こんな解決法もあったっけ?!」と思い出してみてください!
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