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まるで「無理のない姿勢」を身につけるように

2017/03/17
「何でも年のせいにしてはいけない」と思うのですが、50を過ぎてくると、無視できない体のこわばりや痛みが出てきます。


最初は、たまたまなんだからとシップや痛み止めの薬などでしのぐのですが、何度も繰り返してくると、「対症療法ではラチがあかないな」と思うようになり、原因を考えることになります。


すると、首、肩、腰などの筋肉系に関しては、たいがい「姿勢」がゆがんでいたり、無理がかかったりしていることに気づきます。


それらを気にとめ、直すようにしていくと「これって結局、子供のころに言いきかされてきた正しい姿勢なんじゃないの」ということに気づいてきます。


小さいころに「姿勢を正しなさい」とか「背筋を伸ばして」などと言われても、「めんどくさいな」、「このほうがラクなんだからいいじゃないの」と、耳をかさずにいい加減にしていたツケが、今返ってきているのかもしれません。


確かに、「正しい姿勢」のほうが筋肉に片寄った力がかからず、無理のない「ラクな姿勢」だと、今となればわかるのですが、「時すでに遅し!」


身についてしまった「無理がかかる姿勢」は、一朝一夕にはなかなか直りません。


とはいえ、子供のころとは違い、「正しい姿勢」にするとやはりラクですから、「今からでも遅すぎることはない」と、少しずつ、コツコツと意識して、「姿勢改造」に取り組んでいる毎日です。


実は、うつ病にもすべてではありませんが、似たようなところがあります。


昔から身についてしまった「無理をかけたり」、「無理を背負ってしまう」癖のことです。


若いころは、それが「やりがい」や「気分転換」などになるので、苦にもならず、体もついてきてよかったのですが、いつまでもそういうわけにはいきません。


あまりにも無理が大きくなりすぎたり、年とともに体がついてこなくなってくると、体が悲鳴をあげるのです。


一時的な過労やストレスが原因の時には、回復も比較的早いのですが、「無理な姿勢」のように「無理をしてしまう癖」や「休みを取れない癖」、「リラックスできない癖」が身についていると、それなりの時間がかかります。


その際には、姿勢の場合と同じように、「慣れないけれど、こちらのほうが体はラクなんだから」と、じれったいですが、コツコツと少しずつ意識していくことが大切になります。


そして、ひとたびそうした「無理のない生活スタイル」が身についてくるとしめたもの。


体は日を追うごとにゆとりを取り戻し、少しずつですが確実に症状が軽くなっていきます。


回復のために大切な休息やリラックスは、ただ「怠けている」とか「ラクをしている」というものではありません。


「姿勢改造」と同じように、「生活スタイルの改造」。もっと言えば「生き方改造」と言ってもいいくらいの大きなチャレンジをやっているわけなのです。


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