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「歩く」という生き方

2016/03/18
生活習慣病の予防やうつ病の回復期の適度な運動と言うと、まずは散歩やウォーキングがあげられます。


それは「歩く」というのがとても自由で調節がしやすく、無理のかからない活動だからでしょう。


歩き始めは「この道順で行こうかな」と思っていても、途中で気が変わって道順を変えたり、疲れてきたからと短縮したり、果ては、ちょうどいいベンチがあったのでひと休み、という具合です。


歩く速さも、腕を大きく振って、大またでハアハアいうくらいの速いスピードから、お店をのぞいたり、周りの風景を味わったりしながらのそぞろ歩きまで、自由に変えられます。


ところが、「走る」となるとそうはいきません。目的地や道順を定めてまっしぐらという感じになります。周りの風景を味わう余裕も少なく、人から声をかけられても、振り向くか、手を上げるくらいがやっとです。


確かに、「走る」ほうが目的地には早くたどりつけるでしょうが、そのほかのことがほとんどできなくなってしまいます。


一方、「歩く」となれば、いろんなものを見たり、聞いたり、挨拶を交わしたり、おしゃべりしたり、ついには「食べ歩き」といったことまでできてしまいます。


「何をくどくどと当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、こうした「歩く」というイメージを「生き方」に重ねてみるとどうでしょう?


「歩く」という生き方って魅力的で豊かなものではないでしょうか?


人生の目的は人によって、また年齢とともに変わっていくものです。人生をまっしぐらに走っていると、いつのまにか疲れすぎていたり、方向転換がうまくできなくて行き詰ったりすることがよくあります。


そんなときには「歩く」という生き方に切り替えてみませんか?


文字どおり、「少し止まって」ひと休み。通り過ぎてきた豊かでいろんな世界があなたを迎えてくれることでしょう。


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