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からだに手をあて、リラックス

2015/03/06
季節性の冬季うつ病だけでなく、そのほかのうつ病やうつ症状は、冬の時期に強まることがよくあります。


冬季うつ病の場合は光刺激が原因と考えられ、光を体に照射する治療法が行われていますが、そのほかのうつ症状が強まる要因は冬の寒さそのものが、体の負担を大きくし、緊張を高めてしまうことにあるようです。


そこで当たり前のようですが、うつ症状の緩和のためにも、部屋を暖かく保ち、手や足元の冷えにも注意して、なるべく心地よく過ごせるように気をつけることが大切です。


特に、手足が冷えたままだと、なかなか寝付けませんので、寝る前の入浴や、湯たんぽなどの活用も効果的です。
しかし、うつが強まると不安なことや気にかかることが、なかなか流せなくなり、頭の中をグルグルと回って、疲れたり、眠りを妨げたりすることがよくあります。


そんな時には、テレビや音楽、DVDやゲーム、ネット、本などで、何とか紛らわせるほかはないのですが、うつで集中力が低下してくると、そうしたものも見たり聞いたりするのが苦痛になってしまいます。


つい、体をふりしぼって、洗濯や掃除などの家事をやったり、散歩やジムなどに出かけてしまいたくなりますが、それらの後に疲れが出て、具合が悪くなることが多いので、やりすぎないよう注意が必要です。


そのため、ストレッチやマッサージ、ヨガや呼吸法などが、紛らわしとともに、体をリラックスさせて、気力を高めてくれるのでおすすめなのですが、やり方を覚えて実につけていくのには、ある程度の根気や熟練が必要です。


そこで、今回は手軽なリラックス法をご紹介しましょう。お布団の中でもできますので、試してみてください。


まずは、寒くない場所で仰向けになります。お布団の中でもかまいませんし、なるべく心地いい場所を探してみてください。


からだの顔や首、肩、上半身や腰の辺りの手のひらが無理なく届くところで、凝っていたり、痛みがあったり、あるいは冷えている場所を、仰向けになったまま、感じて、「このあたりかな?」と探します。


そこに手のひらをそっと乗せます。なるべく乗せやすいほうの手のひらを選び、迷うようなら左右の手のひらを乗せてみて比べて選びます。


しばらく手のひらの温かさを味わいます。


すると、筋肉が暖められ、少しずつゆるんで、凝りや痛みが弱まってきます。時には、手のひらをあてているところとは別のところがゆるんでくることもあります。


その、暖かく、ゆるんだ心地よさをしばらく味わいます。


すると今度は、そことは別のところの冷えや凝り、痛みなどが気になってきます。


そうなってきたら、次はその場所に手のひらを移動し、また温まり、筋肉がゆるむのを味わいます。


これを時折休みながら順次続けてみてください。


起き上がる前には、療法の手のひらでジャンケンのグーとパーを2、3回繰り返し、腕の曲げ伸ばしも2、3回やって、ゆっくりとのびをしてから起き上がります。


このように、体を温め、ゆるめながら、その心地よさを味わうことで、意識が気になることから離れ、同時にリラックスが深まっていきます。


寒い季節もあともう少し。


不安で嫌なことを考え始めたら、ぜひお布団の中でも試してみてください。


※ 心臓や脳血管系のご病気がある方は医師にご相談の上、お試しください。


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