TOP:ご利用ガイド・コラム・お役立ち情報 へ
苦手を意識してラクにチャレンジ
2014/03/25
またまた私の腰の話で恐縮です。昔は痛みが出ても安静にしたり、シップを貼ったりすれば自然と痛みが消えていたのに、このところはやはり年のせいなのでしょうか、慢性化してどうもスッキリしないでいました。
お正月に身内から「ちゃんと背筋の運動もやってるの?」と聞かれ、そういえばついつい苦手で避けていたことに気づき、年の初めでもあるしとセッセとやり始めました。
学生時代から腹筋は得意でやっていましたが、背筋となるとそれほどそらせないし、力を入れるとなんだかムズムズしてすぐにやめてしまい、しまいには「腹筋さえ鍛えていれば、自然と背筋もバランスで鍛えられていくだろう」と屁理屈に自分で納得してずっとやらずじまいだったのです。
習慣とは恐ろしいもので、いつのまにか私の中では「背筋運動はやらなくてもいいもの」となり、いつしかそのこと自体も意識しないようになっていました。
それくらい苦手なのでまともに取り組めば三日坊主になること間違いなし。それでまずはお年寄りでもできる背筋運動から始めました。まあまあラクにできるので続けられてはいたのですが「こんなことで腰がラクになったら世話はないな」というくらい最初は手ごたえの薄いものでした。
ところがやっているうちに、まず「それほど痛みがラクにはならないけれど、悪化はしていないな」ということに気づきました。そして背筋に力を入れると案外気持ちいいものだなとも感じてきたのです。
それで普通の海老ぞりもやってみると、以前はムズムズして不愉快だったのが、何となく力が入って「もう少し頑張って力を入れ続けてみようか」と思うように変わってきたのです。
苦手な背筋運動にチャレンジして2ヶ月が過ぎ、運動の内容は最初の頃とほとんど変わってはいないのですが、腰の痛みは次第に薄らぎ、知らないうちに腰の安定感が増してきた感じがあります。
そうやって腰が安定してくると、今度は肩の痛みがクローズアップされてきました。エレキバンを貼ると一時的にラクにはなるのですが長続きしません。
何とかならないものかと嘆いていると、また別の身内から「ノートパソコンが低いところにあって、覗き込む姿勢が良くないんじゃないの?」と言われ、「だって今までずっとそうしてきたんだし、原因とはあまり思えないな」と、しばらく流していたものの、肩や腕の体操やストレッチをやってみてもはかばかしくないので、ダメモトで小さな台にパソコンをのせてみました。
すると、痛みがまったくなくなったわけではないけれど、少しラクになった感じがあり、悪化はしていないので、今はこれを続けて試している最中です。
苦手なことは、いつの間にかやらないで避けることが習慣になり、意識もされないままに過ぎていることが多くあります。
それで何ごともなければ問題はありませんが、慢性的な痛みや辛さにどこかでつながっている場合も少なくありません。
けれど、ほとんど意識していないことなのでそのことになかなか一人では気がつきません。
他の人と話をすることは、そういう「ずっとこうやってきたから問題ない」という自分だけの常識に風穴をあけてくれます。
でも、いきなり苦手なことに真っ向から挑んでいくのは、ハードルが高すぎて、挫折しやすくなります。お試し程度の軽いもの、続けられるくらいの軽いものから始めるのが良さそうです。
そしてやってみて、苦痛が強まるようならすぐにやめましょう。見直しが必要ということです。
やってみて悪化もなく、いくらかでもラクになった感じがあれば、ダメモトで続けてみましょう。手ごたえがさらに出てくればメッケものです。
さて、うつやパニック症状が慢性化して悩んでいる方々には、休息やリラックスが苦手という人がたくさんいます。
慢性化の理由は様々で、一筋縄ではいかないものも少なくありませんが、こんなふうに苦手を意識して、ラクにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
《ワンポイント》一覧へ戻る