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抗うつ薬を初めて使う方へ(その1)

2012/06/26
睡眠薬は、寝つきをよくしたり、眠りを深くする作用。安定剤は、不安やイライラをしずめて気持ちをおちつかせてくれる作用。このように薬の種類は、その作用をわかりやすく表していることがほとんどです。


そこで「抗うつ薬」と聞けば、これでうつ状態が軽くなったり、うつになりにくくなるんだなと思うのも当然なのですが・・・


実際に使ってみた人の中には「2、3日飲んでみたけれど何も変わらないので、薬が効かないと思って飲むのをやめました」という人がいたり、


「飲み始めるとよくなるどころか、さらに体がだるくなってうつがひどくなったので、自分には合わないと思ってやめました」という人もいたりすることが少なくありません。


現在、抗うつ薬の主流になっているSSRIでは、効果が出てくるまでに2週間ほどかかるものが多いので、すぐに手ごたえがないからといってやめてしまわないように注意が必要です。


また、抗うつ薬の二次的な作用に、緊張をゆるめ、ぼんやりさせるものも多く、そのために張り詰めていた頑張りがゆるんで疲れやだるさがドッと出てくることがよくあります。


人によっては「薬を飲んだために動けなくなった」と感じるくらいですが、それは薬の作用そのものではなく、体の反応からきているものと見ていいでしょう。


抗うつ薬が、元気を直接注入する薬ではなく、休養の効率を高めて気力をたまりやすくしていく、間接的な薬だというところも誤解されやすいポイントです。


ちゃんと抗うつ薬を飲んでいるのに、元のように家事や仕事ができないと主治医に訴えて、薬がドンドン増えていく場合がこれにあたります。


抗うつ薬と休養はセットです。「抗うつ薬を飲みながら、家事や仕事をひかえて、体と心を休ませ、気力がたまってくるのを待つ」というのが基本です。


抗うつ薬の中には、だるくて動かなかった体を動きやすくするものもありますが、それはあくまで一時的なものと考える必要があります。活動の後に十分な休養をとらないと、うつの状態は返って悪化しかねません。


ですから、抗うつ薬を飲んで体を動かしたくなるようなら要注意です。「抗うつ薬を飲んでも効いているのか、効いていないのかよくわからない」というのが、実は一番理想的な効き方なのです。


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