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心にも自由な「寝返り」を!

2011/08/26
人は程度に違いはあるものの、眠っている時に寝返りをうちます。そんな姿勢ではかえって体がこってしまうのではないかと思うような極端な姿勢でも一時的にとってしまうことがよくあります。


確かにその姿勢をずっと続けていると本当に体がこったり、痛めたりしかねませんが、一時的にはその姿勢が気持ちよかったり、意識はしていなくても体がゆがみをとるために自然と求めているものだったりします。


一つ一つの姿勢にはちょっと無理があっても、それらが一連の流れで組み合わされると、不思議と起きたときには心地よく、スッキリした感じになるものです。


心の疲れや無理が回復していく過程も、この「寝返り」と似ているところがあります。


怒ったり、泣いたり、落ち込んだり、不安になったり。さまざまな心の「姿勢」が次々と沸き起こり、一連の流れになって変化しながら穏やかで、ラクな方向に落着いていきます。


一つ一つの心の「姿勢」はそれだけを取り出すと極端に見えますが、「寝返り」と同じように、それは心が自分自身をほぐすために求めている「姿勢」と言えるでしょう。


しかし、寝ている時には人の目が気になることはないので、思う存分寝返りをうつことができますが、心の場合はどうしても「迷惑だろうな」とか「嫌われるのでは?」、「怒りださないだろうか?」などと気になってしまいます。


さらに、人の目だけではなく、「そんなふうに思ってはいけない」と自分の目までも心の「寝返り」にストップをかけてくる場合もあります。


こうした人の目や自分の目からくるストレスを弱めながら、心の「寝返り」をなるべく自由にうって、心をほぐしていくのもカウンセリングの大事な役割になります。


心の中で生まれては消えるさまざまな思いは、なかなか理屈どうりにはいかないもの。心の動きは心にまかせるのがどうも近道のようです。


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