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不安を打ち明けあってホッとする

2011/04/22
地震にしても、原発にしても、まだ終息が見えない状況だけに不安をつのらせている人は多いでしょう。


たとえ、揺れや放射能汚染がない地域でも、連日の報道で重苦しい気持ちや落着かない気持ちを抱えている人は少なくありません。


でも、周囲の人たちはみんな平気そうに見えるので、つい自分だけが不安を感じていて過敏すぎるのだろうか?と思ってしまいますが、実はそんなことはないのです。


それは、不安を感じている人でも人前ではつい気を張って普段通りの行動をしてしまうからです。


つまり、不安な人でも、外で見かけた時には平気そうに見えてしまうわけです。


中には、不安を打ち消すために、あえて元気に振舞うタイプの人や、不安を感じていても強がってしまって不安を見せられないタイプの人もいます。


結局のところ、見た目ほど平気でいる人は意外に少ないということなのです。


だから、よくよく話を聞いてみると、お互いに不安な気持ちを抱えていたとわかることがよくあります。


さて、そうやって不安な気持ちを打ち明け、確かめあうと、どんな気持ちになるでしょうか?


不思議なことに、不安な状況は何も変わらないのに、気持ちが少しホッとしてやわらいでいくのがわかるはずです。


明るく元気に過ごしていないと人から敬遠されたり、嫌われたりするのではないかと考え、不安な気持ちを後ろ向きなマイナス思考と混同してしまう人も多いのですが、それは大きな誤解です。


そもそも、不安な気持ちを持つことは、恥ずかしいことでも、いけないことでもありません。自分たちの身を守るために危険な状況をいち早く察知して周囲に警告し、その対策を促すための生き物として当たり前のことなのです。


震災や原発だけでなく、この4月は学校や職場の環境が新しく変わり、先行きの不安が高まりやすい時期でもあります。


こんな時にこそ、それぞれの不安な気持ちをひとりで抱え込まずに、打ち明けあい、分かちあって、いくらかでも心をホッとさせていきましょう。


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