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夫婦の性格は正反対?!

2010/12/24
夫婦の問題では「性格が違いすぎる」とか「わかってもらえない」という言葉を耳にすることがとても多いのですが、そもそも夫婦の性格は正反対が当たり前です。


というのは、人は自分にないものを持っている人に魅力を感じることが多いからです。


例えば、神経質でいろいろなことが気になる人は、鈍感であまりこだわらない人に、自分にないどっしりとした頼もしさを感じて好感を持ちやすく、反対に鈍感な人は神経質な人に、自分にない細やかな気配りを感じて好感を持つといった具合です。


他にも、派手な人と落ち着いた人、わがままな人と世話好きな人など、いろいろな組み合わせがありますが、何となく二人合わせると丁度いい、おぎないあうタイプが自然な組み合わせのようです。


さらに、小さい頃から一緒に生まれ育ったわけではないので、それぞれの経験や家庭の雰囲気、考え方などことごとく違う場合がほとんどです。


ですから、スタートラインではお互い本当にわからない相手なのです。


でも、多くは恋愛をして、お互いに好意をもって一緒になったので、それぞれの「違い」よりも「好きだ」という思いが先立って、いつのまにか「わかっているはず」、「わかっていて当然」、さらには「言わなくてもわかるだろう」と考えてしまうことがとても多くなります。


それでも、結婚当初は互いに無理がきいて「違い」のぶつかり合いも何とかフォローできますが、結婚生活が長くなり、年齢を重ねていくと無理がきかなくなり、「違い」からくるストレスが大きくなって見過ごすことができなくなっていくのです。


そこで、そうならないために大切なのがコミニュケーションです。


性格も経験もまったく違う人同士が、夫婦という一番親密な関係になろうとするわけですから、そこには最も緊密なコミニュケーションが必要になってくるのです。


その中心は、自分を説明し、相手を理解することです。


つい、自分の慣れ親しんだ感覚や考え方を「当たり前」とか「常識」と言いたくなるのですが、相手はまったく違う人間なので、丁寧に説明しないと本当にわからないわけです。


しかし、その物分りの悪さがかえって「無視している」、「バカにしている」、「わかろうとしない」と受け止められ、コミニュケーションをさらに閉ざしてしまう悪循環もよく見受けられます。


すると、自分を説明するはずが、相手を責めてしまい、相手の話しに聞く耳など持てなくなります。


そうならないためのコツは何でしょうか?


「伝えて、聞く」というコミニュケーションは結構エネルギーを使います。急かされてはなかなかうまくできません。育児や仕事で忙しい時や疲れている時はなるべく避け、お互いに余裕のあるタイミングを探してみましょう。


また、話し合う内容を絞って、「今回はこのことだけ」と区切っておくのも大切です。ためこんだものを次から次へと話し合おうとすると、相当のエネルギーとまとまった時間が必要です。疲れてきたり、時間切れで話が中途半端になって後味の悪い終わり方をしてしまうと、それがまたうっぷんのタネになりかねません。


余裕をもって、小さく、数多くコミニュケーションを重ねていくにつれ、「違い」のストレスが「おぎないあう」心地よさへと、少しずつ変わっていくのではないでしょうか。


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