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人は人、私は私、を意識する
2010/10/25
人間関係からくるストレスの中には、こちらのとらえ方や意識を変えることで、ずいぶんとラクになるものが少なくありません。
その一つに「人は人、私は私、を意識する」があります。
「自分と他人は違う人間だから、好みや感覚、考え方に違いがあるのは当然」というのは、言われてみると、とても当たり前なことのように思えます。
しかし、一方で協調性や「その場の空気を読む」ことが重視されると、いつのまにか「同じであることが善」「違うことは悪」という感覚になりがちです。
とりわけ、親子や夫婦といった親しい間柄では、この「同じであることが善」「同じであって当たり前」という意識が強くなる傾向があります。
すると、個性として違っていて当たり前なことが、どちらかが正しく、どちらかが間違っているという話にすりかわってしまいます。
そして多くの場合、多数決や常識などを持ち出して、どちらが正しいかの決着をつけようとしてしまうようです。
こうした時に、自分の個性がマイナーだからといって「間違っている」と否定されると、まるで自分の人格を否定されたようなショックを受けてしまいます。
また、自分の感覚は人とは違っていて「おかしいんだ」と、自分に欠陥があるかのように自信をなくし、不安を感じて悩んでしまう場合もあります。
さらに、相手が自分に反発して、わざと違ったようにしていると思い込んでイライラしたり、相手によかれと思ってしてあげたことが、相手の感覚では不快で喜んでもらえず、ガッカリしてしまうということもあります。
確かに、「同じだね」と言われると自分を認めてもらったような心強さを感じることも事実です。
しかし、元々持っている自分の個性を抑えて相手に合わせていくのは、とても無理がかかり、エネルギーを消耗してしまうことになります。
「違っているから面白いね」と、お互いの個性をそのまま理解しあい、認め合う。そうした、お互いに自由な一体感を大切にして、人間関係のストレスを上手に減らしていきましょう。
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