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「怒り」のコントロール@コミニュケーション力をつける

2010/06/30
感情の中でも「怒り」については、多くの人がその扱いに困っています。それは「怒り」がコントロールしづらく、また人間関係を壊してしまいやすいためです。


そのため、「怒り」はなるべく押さえ込んで外に表さないほうが良いとされたり、そう考える人が多いようです。


しかし、「怒り」は押さえれば押さえるほど強くなり、よりコントロールが難しくなっていきます。そのため、普段はおとなしいのに、「怒り」が出るときには大爆発になって困っているという人も少なくありません。さらに、「怒り」としては出ないものの、心に負担がかかって体の症状として出てしまう場合もあります。


したがって、「怒り」をうまくコントロールしていくことは、心の健康にとってとても大切なことになります。


これから何回かに分けて「怒り」をうまくコントロールしていく工夫について紹介していきます。


まず、今回は「コミニュケーション力をつける」です。


「怒り」の裏側には多くの場合に我慢があります。「堪忍袋の緒が切れる」という表現があるように、我慢が限界に達した時に「怒り」が出ることがとても多いのです。


すると、我慢をいくらかでも減らすことができれば「怒り」も小さくてすむはずです。その「我慢減らし」に役立つのがコミニュケーションなのです。


つまりは、言いたいことを早めに言葉にして相手に伝えるということです。早ければ早いほど伝えやすく、「怒り」は小さくてすみます。


「こんなことを言うと、相手は気を悪くしないだろうか?」と心配になるかもしれませんが、そこは「すみませんが」とか「ちょっとお願いがあるのだけど」と前置きをすれば大概は大丈夫です。


また、「私は、〜です」というふうに、私を主語にして伝えると、誤解を防ぎ、感情的にならずにすみます。


例えば、「うるさいな!」よりも「私は、何度も同じことを言われるとイライラしてくる」という具合です。


攻撃よりも説明に意識を置くと、お互いに理解しやすく、わかりあえて、「怒り」にまでエスカレートしないですみます。


もうひとつ気にとめておくといいのが、過去のことをなるべく持ち出さず、今現在のことを話題にして伝えることです。


過去の出来事は変わらないので、それは強調や問い詰めになりやすいからです。それに、現在のことであれば、とても具体的に話ができるので、細かいやりとりをふりかえることができ、誤解が少なくなるからです。


「こんなことは言わなくてもわかるだろう」とか、「この人には何度言っても伝わらないから」と考えて、伝えるチャンスをのがしてしまうのは大変もったいないことです。


相手はすぐに変わったり、わかってくれたりすることは少ないかもしれませんが、伝えることで自分の気持ちが少しでもラクになれるのなら、それは十分やってみる価値があることではないでしょうか?


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