ひとりで手軽に「心のラク探し」

2010/05/12
春は気温の変化が激しく体が慣れるのに大変な季節です。日常生活でも年度変わりで、学校や仕事、家事、育児などを取り巻く環境が大きく変わり、対応するのに忙しい季節でもあります。


ゴールデンウィークが終わるこの頃になると当初の頑張りが息切れしてきて、体の疲れを感じてきたり、イライラや落ち込みなど心の不安定さが表れてくることが多くなります。


そんな時に、ぜひ試して欲しいのが「心のラク探し」です。


これは、心身のちょっとした充電法です。大切なのは「自分の心がどう感じているか？」に焦点を当てるところです。


「周りからどんなふうに見えているか？」とか「これを達成したあかつきにはどうなるか？」とか「損得はどうか？」といったことはいっさい考えません。


とにかく、「これをしていると心がラクになるもの」を探すのです。他にも、心が落ち着く、安心する、なごむ、穏やかになる、心地いい、ホッとする、くつろぐ、リラックスするという感じです。


「そんなのは、いつもやっているよ」という人は、まずそれをやってみましょう。音楽を聴いたり、風景を眺めたり、散歩したり、お茶を楽しんだり、お香をたいてみたり、絵を描いたり、本を読んだり、ビデオを見たり、瞑想したり、ペットと遊んだり・・・


そして次に、「さらにラクになるもの」を探していきます。頭で考えるのではなく、なるべく実際にやってみて、「どうかな？」と味わいながら探してみてください。


「そんなものは何もありません」という人は、まずいろいろやってみながら探すところから始めてみましょう。


もう一つ気をつけるポイントは、なるべく「ひとりで手軽にできるもの」を探すことです。


「あの人と話をしていると、いつも心が落ち着く」というのは、相手の都合に左右され、自分の必要な時に使えない不自由さがありますから、避けておきます。


また、遠くに出かけたり、お金がたくさんかかるものは、手軽に繰り返し使えないので、そうしたものも避けておきます。


体の疲れを感じたり、心の不調を感じた時に、5分でも10分でも心をラクにしてゆるめてみると心身が充電されます。


また、その場ですぐにできない時は、「どんなものがラクにしてくれるかな？」と想像をめぐらすだけでも、ちょっとした気分転換になります。


何かひとつやり終えたら「心のラク探し」でブレイク。


そうしたメリハリのある生活が、息切れを防ぐコツなのです。


《ﾜﾝﾎﾟｲﾝﾄ》一覧へ戻る