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自信のコツB自分が持っているものに目を向ける
2010/04/28
自信とは、「自分はこれができる」という自分の能力を認めて信じる力や、「自分はこれまでよくやってきた」とか「自分は大丈夫、これでいいんだ」といった過去や現在の自分を肯定する力です。
したがって、自信の源は自分が「これまでやってきたこと」や「今、やっていること」といった自分が持っているものにあります。
反対に、「できないこと」や「やったことがないもの」といった自分にないものに目を向けたり、自分の持っているものを「意味がない」とか「たいしたことではない」と否定し、認めなければ、自信はドンドンなくなっていきます。
また、「自分にないもの」というのは、「ここまでできなければダメ」といった自分の中の基準を高くすればするほど、どこまでも増えていきますから、限りがありません。
頭の中で考えるばかりでは、どうしても自信がなくなる方向へ自然と動いていってしまうのです。
そこで、あれこれ頭で想像するのではなく、目を現実に向けてみます。すると「今、やっていること」や「今日、やったこと」、「これまでやってきたこと」といった現実や事実は、一気に増えることはありませんが、確実に積み重なり、決して消えるものではないことに気づくと思います。
このことは、例えば山登りで足元の一歩一歩に目を向け、前に進んでいるのを確かめることに似ています。時には、先ほど休憩した木陰や広場を振り返り、「ああ、こんなにも登ってきたんだ」と歩いてきた道のりを何度も繰り返し実感することもあるでしょう。
こうした、自分の持っているものを繰り返し実感して確かめることが、「これならできるだろう」とか「よくやってきたな」という感じを育て、強めていくことになるのです。
そんなことを言っても、自分はこれまで何もしてきていないし、今は何もできない、と否定的になる人も少なくありません。
しかし、たとえ自分の持っているものが、取るに足りない、ちっぽけなものに見えたとしても、それは決してなくなることはなく、自信を作っていく土台になるものです。
仮に、本当にこれまでやってきたものが何もなく、今できることも何もないとしても、そんな辛い状況の中でここまで生きてきたこと。よく耐えてやってきたこと。それこそがものすごいことであり、あなたが持っているものと言えるのではないでしょうか。
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