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散歩はあくまで自分のペースで
2009/12/19
うつ病で主治医から散歩をすすめられ、始めてみる人は多いのですが、力が入りすぎて返って調子の波を大きくしてしまう人が少なくありません。
最初から長い時間を決めて、それをやり遂げることを自分に課してしまうことがよくあります。気晴らしのための軽い運動が、いつの間にかこれをクリアしないと治らないといった勝手な目標にすりかわってしまうのです。
医者が散歩をすすめる理由には、脳内物質のバランスを整えるリズム運動であるとか、日光を浴びるのに丁度よいとか、日課にして生活リズムをとりやすいとか、気晴らしと体の調子を整える軽い運動になるなど様々な意味が込められています。
けれども最も重要なのは「自分のペースで行える運動である」ということです。
その日の自分の調子に合わせて、時間やコースを変えることができ、歩き始めた途中でも立ち止まったり、ベンチで休憩したり、柔軟に内容を変えることができます。
風景を眺めながら季節を感じ、気分をリラックスさせることもできますし、スピードを上げたり下げたりすることで、体にかける負荷を調節することもできます。
自分のペースに合わせた散歩というのは、気持ちよく、余力を十分残す程度の散歩です。今日は散歩に行こうかどうしようかと迷う時には、休んでおくことも大切です。何しろ病気の回復が一番の目的なのですから。
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