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「もしも」を考えるより、今を感じてみる
2009/11/29
人を不安にさせ、追い詰めるものの多くは、その人が想像して作り出す「もしも〜だったら」という考えです。
特に、夜一人で考えごとをしていると、たいがいは「心配なこと」や「気になること」に考えが向いていき、夜ですから実際に考えていることを確かめたり、やってみることができず、「もしも〜してみたらどうなるだろう?」と「もしも」が「もしも」を呼んで、想像がどんどん一人歩きしていきます。
朝になって振り返ってみると、ほとんど現実には起こらないことを、まるで必ず起こるかのように思い込んでいたことに気づかされます。
また、手紙やメールを送ったのにしばらく返事がない時にも、想像は膨らみます。相手の反応がなく、考える手がかりがないだけに、いろんな心配が頭の中を駆け巡ります。
しばらくして返事が届き、何事もなく拍子抜けした経験をもつ人も多いのではないでしょうか?
このように「もしも」を考えていくと、きりがなくなり、精神的に疲れ果て、心の余裕を失って、さらに不安をかきたてて考え込んでしまうという悪循環に陥りやすくなります。
そんな時に助けになるのが「今を感じてみる」ということです。
夜、一人で眠りについているのなら、例えば自分の呼吸に意識を向けてみます。
「呼吸の速さはどうだろう?」
「もっとゆったりと呼吸してみよう」
「肩や胸に力は入っていないだろうか?」
「フゥーっと力を抜いてみよう」
「手や足、顔にも力は入っていないだろうか?」
「力を抜いてゆったりしてみよう」
こんなふうに、今の自分の体に意識を向け、感じてみます。すると考えていたことも自然と薄らぎ、リラックスして眠りに入りやすくなるのです。
昼間なら、飲み物や香り、音楽や読み物、草花や風景などを味わって、今を感じてみます。軽いストレッチで自分の体を味わうのもいいですし、軽い散歩で季節を味わうのもいいものです。
そうやって今を感じながら、「もしも」ではなく「今ここで」さらにどうしたら自分がもっと心地よく、ゆったりと安らかに過ごせるだろうかを考えてみてください。
きっと、心に余裕がよみがえってくるはずです。
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