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休養のコツI 焦りやソワソワは小さく解消
2009/09/12
休養が進んで心身のエネルギーがたまってくると、それまでの「しんどくて何もする気にならない」「とにかく横になっていたい」という状態から「動きたいのに動けず悔しい」「落ち着かなくて、じっと横になっていられない」という状態に変わっていきます。
この焦りとソワソワの時期には、動きたいのに動けないという身を引き裂かれるような辛さがあり、ともすると病状が悪化したように感じ、一生このまま治らないのではないかと絶望してしまうことすらあります。
しかし、この辛さは気力が回復してきているからこそ感じられるものなのです。
気力は心が先に回復し、体が後からついてきます。ですから、体が動くようになる前に、「動きたい」「あれもこれも早くやりたい」という気持ちが強まるのです。心の活動が一足先に回復してくるのです。
その影響はこうした意欲だけにとどまりません。相手を気遣ったり、先行きを心配したりすることも活発になり、焦りだけではなく、不安も高まり、場合によっては考え込んで眠れなくなることもあります。
せっかく回復が進み、エネルギーがたまって、後は体の回復を待つだけという時に、こうして休養がとりずらくなって、回復が足踏みしてしまうことがとても多いのです。
この時期をうまくやり過ごすポイントは
●もうじき体も回復してラクになれる。
●だから、なるべく無理や無茶をしない。
ということです。
イライラが高まって「もう、どうにでもなれ!」と、自暴自棄になったり、「ここで負けずに頑張れば、元の自分に戻れるはず」と、体を無視して勝手に思い込み、あえて無理な活動をしようとしてしまうのですが、それこそ逆効果です。
この時期には、横になっているのが落ち着かないようであれば、少し起き上がって体を軽く動かしたり、お茶を飲んだり、本や音楽、ビデオなどで気を紛らわせます。そのうちに疲れを感じてきたら、再び横になるなどして体を休めます。気晴らしが長続きできないことを気に病む必要はありません。小さく、軽く解消して、体の回復を待つことが最大の目的なのです。
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