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休養のコツH 素顔のままで大丈夫

2009/08/23
休養をとる時の居場所は多くの場合、自分の家や自分の部屋になります。そして、なるべくなら生活を支えてくれる家族やパートナーがそばにいると、いっそう休養はとりやすくなり、回復も早まります。


しかし、一緒に暮らす周りの人が、本人にとってとても大切な存在だけに、迷惑や心配をかけないように返って気を使う人も少なくありません。


なるべく暗い声や表情にならないようにとか、誘われれば散歩やショッピングにつきあったりとか、なるべく普通に振舞おうとするのです。


ところが、体と心は非常事態なのですから、当然相当な無理がかかり、普通に振舞った後にはぐったりと疲れてしまいます。こころ休まるはずの身近な人が、皮肉にも心身を疲れさせてしまうのです。


さらに、身近な人たちも普通にしている本人を見ると「今日は調子が良さそう」と勘違いしてしまい、「ちょっと気分転換にでも誘ってみようか」と思って、本人の調子とは正反対の対応をしてしまうことになります。


家でゆっくりと休養しているのになかなかスッキリと回復できない人には、このような形で無理を重ねている人が少なくありません。


もしここでその日の調子に合わせた声や表情、物腰をして、誘われても具合が悪ければ付き合わないようにするとどうなるでしょうか?


無理に元気を出すことが減り、その分エネルギーを回復にまわすことができます。そして、身近な人も本人の調子がよくわかるので、具合が悪そうに見えれば「無理をしないでゆっくりしてればいいよ」と言ってくれるかもしれません。


このように、ありのままの素顔で過ごすだけで、より休養の質を高め、回復をさらに進めていくことができるのです。


「迷惑や心配をかけたくない」、「元気のない自分だと、みんなが嫌って、離れていってしまうのでは?」など、いろいろな考えが邪魔をしてきますが、少しずつ素顔のままでいることを試して、「こんなふうでも大丈夫なんだ」と確かめていけると、さらにラクになっていくはずです。


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