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休養のコツG 一人でできる気晴らしが大切

2009/08/15
うつ病の初期は、動きたくても体がついてこないので、自然と休養がとれていきます。しかし、ある程度の休養でエネルギーがたまってくると、心身の活動力が高まり、休養を確保することが難しくなります。


特に元々活動的な人や、社交的で気配りの得意な人ほど、休養状態がストレスに感じやすく、エネルギーがたまって活動できるようになると、エネルギーがなくなるまで活動し、休養の停滞を招くことがよく見受けられます。


人と会ったり、おしゃべりをするのが何よりも気晴らしになるからと思って、たまに友達に会うと、帰ってきてからしばらく動けなくなる人がほとんどです。


これは外出すること自体の身体的な負担に加え、相手のことをいろいろと考えてしまう精神的な負担、さらに疲れてきても家にいるように自分のペースで休めないので、疲れを我慢し、時には疲れているのに元気に見えるように振舞うという相当の無理を心身にかけてしまう結果といえます。


そのため、活動できるようになっても最初のうちは、家の中で一人でできる気晴らしがとても大切になります。


家の中なので疲れを感じたらすぐに休めますし、相手がいないので自分のペースで進めたり、止めたりできるからです。


例えば、音楽を聴いたり、風景や絵を眺めたり、好きな香りやお茶などを味わったり、簡単な手芸や読書、軽いストレッチや体操などです。


こうした自分ペースの活動は、発散や気晴らしになるだけでなく、初期のリハビリとしてもとても役立ちます。


活動の内容を回復の程度に合わせて段階的に変えていくことは、調子の波を小さくおさえ、無理の少ないスムーズな回復をもたらしてくれるのです。


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