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休養のコツF 昨日より今日がラクかどうか?

2009/08/07
「いつになったら、この苦しみから解放されるのか?」「こんな状態が一生続くのではないか?」こうした見通しのなさが、多くのうつ病の人を不安や絶望に追い詰めます。


そのため「いつになったら治るのですか?」と主治医やカウンセラーに尋ね、そのはっきりしない返答に不信感をつのらせて、治療への意欲を失くしてしまうことも少なくありません。


確かに、回復がいつ頃になるのかは、体と心の消耗の程度や薬の効果、そして休息の質と量などが複雑に影響しあうので、はっきりと予測することはできません。


しかし、回復がちゃんと進んでいるかどうかを確かめる方法はあるのです。


それは
「昨日より今日がラクかどうか?」です。


目をゴールにばかり向けていても、自分がそれに近づいているのかどうかは、余程ゴールが近くならないとわかりません。


でも自分が進んでいるのかどうかは
足元の「昨日より今日がラクかどうか?」を見れば
一目瞭然なのです。


一日の気分や無理せずに出来たことを記録に残していくと、この確かめはさらに簡単で確実なものになります。


記録がたまっていくと1週間や1ヶ月ごとの進み具合も見え、明らかな変化を実感することができます。


もし、昨日よりも今日がラクになるどころか辛くなったとしても慌てる必要はありません。昨日よりも活動を控え、多くの休養をとれば、後退を最小限にとどめ、より早く前進へと向かうことができるのです。


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