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休養のコツ@ はじめに
2009/07/01
うつ病の回復には休養が欠かせません。しかし、どれだけ「今は家事や仕事を控えめにして、ゆっくりと横になって体を休めることに専念してくださいね」と語りかけても、すぐにわかってもらえません。
早く良くなりたいからと、うつ病関連の本を何冊も読んで、「規則正しい生活が大切」と書いてあったからと言ってウォーキングに励んでいたりします。
うつ病について書かれた本には、すべて「治療の基本は休養」と書かれているのですが、そこには目がとまらず、何を「すれば」良くなるのかばかりを追い求めるのです。
「する」のではなく「しない」ことが今、一番必要なことなのです。
あまりにしつこく私が言うものだから、ある時「そんな簡単なことで治るんですか?」と疑わしそうに聞かれたことがあります。
私は逆に聞き返しました。
「それはあなたにとって簡単なことですか?」
うつ病の人の多くは頑張り屋さんです。休みをとることが何よりも苦手な人が多いのです。少しでも時間があれば、せっせと家事や仕事をかたずけたり、外出して人とコミニュケーションをはかったり、あるいはいろんな気遣いをしたりします。
だから、うつ病の人にとって休養は意識していないととれない難しいものなのです。
休養をとる難しさの原因や背景は一人ひとり違います。心理カウンセリングではそのことを個別に解きほぐしていきますが、ここではうつ病の人が休養をとりやすくしていくコツを少しずつまとめていきたいと思います。
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