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「うつ病には休養が大切」と言われても…

2009/06/08
うつ病治療の基本は休養ですが、主治医やカウンセラーからそう言われても「何もしないで治るわけがない」と考えて、家のことや仕事のことを体が動く範囲でなるべくやろうとする人が多いのではないでしょうか?


しかし、うつ病の治療が始まったばかりの人やうつ状態が長期に慢性化している人にとってこうした何気ない活動がうつ状態からの回復を妨げていることがとても多いのです。


体を動かす気になれず横になっていると、体が次第に休まってエネルギーがたまり、少しずつ動くようになります。これは休養によって体が回復した証拠なのですが、うつ病の人はそうは考えません。やっておかなければいけない家や仕事のことが今ならできると考えるのです。


するとどうなるでしょう?


せっかくたまったエネルギーがすぐに尽きてしまい、再び動けなくなってしまいます。この繰り返しが、うつ病を長引かせる大きな原因の一つなのです。


うつ病になる人は、休養をとることが苦手です。自然にしているとついつい体を動かしたり、考えごとをしてしまい、ゆったり、ダラダラ、ゴロゴロと過ごすことができません。ですからあえて「何もしないで体を休めるぞ!」と常に意識する必要があるのです。


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