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A回復の方向性を探り、自分のテーマに気づく


「どのようにすれば、この心の苦しみから解放されるのか?」と、心理カウンセリングを始めるのですが、心は目に見えず、どのようにして苦しみが生まれているのかを簡単に見て取ることができません。


そのため「こうなっていけば心の負担が軽くなるだろう」という回復の方向性を探ることがまず必要になります。それは、苦しんでいる本人の心がどのような傾向や特徴を持っているのかをカウンセラーと共に理解していく過程でもあります。


心は一人ひとり違うので、本人の考え方や感じ方、これまでの経験や今現在の出来事などをたどりながら、カウンセラーの知識や経験を参考にこの作業は進められます。二人で未開地の地図を作っていくような、まさしく本人とカウンセラーの共同作業になるのです。


また、心の負担が軽くなる方向を実際に感じとることができるのは本人のみで、カウンセラーは「これが役に立つかもしれない」というように、いくつかの道を選択肢としてあげるのが役割になります。


こうして心の理解が進み、負担が軽くなる方向が本人にはっきり見えてくるにつれて、その方向に進む難しさや障害物の姿も次第にはっきりしてきます。


これが「自分のテーマ」です。


例えば、「人に見放されないように、何でも頼みごとを引き受け、それでいつも疲れ果ててしまう」とか、「人を気遣うことで、しっかりした自分を演じ、弱気で不安な自分を見ないようにしてきた」というものです。


人によっては、こうした自分のテーマに気づくだけですぐに回復の方向に動き出せる人もいます。それは、そのテーマが今まで盲点のようにまったく目に入らなかったために、回復の方向に進めなかった人たちです。


しかし、大半はそのテーマにこれまで薄々気づいていたが「頭ではそうすればラクになるとわかっていても、なかなか実際にはできない」という人たちです。


そこで心理カウンセリングでは次のステージとして、実際にできるようになる手助けをしていくことになります。


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