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『キレる女懲りない男』

キレる女懲りない男 『キレる女懲りない男』
〜男と女の脳科学〜


〔著 者〕黒川伊保子
〔出版社〕筑摩書房
〔発 行〕 2012年12月





男性脳、女性脳の取説(とりせつ:取扱説明書)という形で、それらの特性を日常生活の場面、場面を通しながら紹介している。


副題に「脳科学」とあるものの、理屈っぽい話は最小限におさえられ、「こんなこと、アルアル」の連続と、「そうだったのか!」という目からウロコの連続で笑いながら読めてしまう。


しかしながら、著者の「治し方ではなく使い方」という視点の奥には、男性脳と女性脳のどちらにも深い愛情と尊重のまなざしがあり、単なるノウハウ本ではない深みと著者の哲学が感じられる。


そして、終わりのほうに短くまとめられているものの「年齢にともなう脳の役割の変化」の話では、「年をとることの意味」、引いては「人生の意味」も込められている気がして圧巻である。


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